ニューロメディテーション(NeuroMeditation)とは、 ニューロフィードバック(Neurofeedback)という神経科学的な手法を瞑想に応用した技術であることを説明させていただきました (>>クリック)。
ハードとなる脳波計については、① 科学的な検証、研究にも耐えうる正確な脳波データを記録できること、②コストについて個人が入手可能な金額範囲内に抑えることを一つの条件としました。この条件を満たす脳波計として、OpenBCI社の脳波基板を推奨脳波計として提案させていただきました(>>クリック)。
ここでは、フィードバックを瞑想者に行うために不可欠となるソフトウェアの話題です。五感(聴覚や視覚等)を通して、瞑想者に望ましい脳の状態になっているかどうかを瞑想中にリアルタイムに提示する重要な要素となる部分ですのでソフトウェアについても厳しい条件を設けました。その条件として、私たちは以下の2点を設定させていただいております。
- 脳波の導出から瞑想者へのフィードバックに至るまでの脳波信号処理の内容やプロセスが科学的に妥当であるか否かを検証できるとともに、ニューロメディテーション (NeuroMeditation)のプロトコル設計に応じて、システムのパラメータの設定を変更可能であること。
- コストについて個人が入手可能な範囲に抑えること
多くのニューロフィードバック(Neurofeedback)用のソフトウェアが市販されております。脳波信号をどのように処理しているのかについてある程度の情報をメーカーが開示していることもありますが、企業秘密の壁によってやはり限界があります。また瞑想用に開発されたものではありませんので、使い勝手が悪い場合に、カスタマイズすることは容易ではありません。
サイエンスアドバイザーの小岩信義先生 (医学博士、現 人間総合科学大学 教授) と科学的な検証を行い、①信号処理内容の可視化と可変性、②システム構成費用の抑制を満たす以下の二つのプログラムの利用をサポートさせていただいております。
1.BrainBay(無償)
The OpenEEG Project1)の一環として開発されたJavaベースのオープンソースプログラムです。私たちが開発したニューロメディテーション用のプログラムをBrainBay内で操作することで、ニューロメディテーション環境を整えることが可能です。BrainBayは完全無償ですが、正しい使用に慣れるまでに、少し練習が必要となるでしょう。
2.BioEra(有償)
国外で市販されているニューロフィードバック・ソフトウェアの開発用プログラムとしても使われております(Cyget、LENSware、Mind-Body Training Tools等)。ベースとなるプログラムプラットフォームについては有償(2021年2月現在で$249または$325《税抜価格》)となります。私たちが開発したニューロメディテーション 用のプログラムをBioEra内で起動させることで、初心者の方でも使いやすいニューロメディテーション環境を容易に整えることが可能です。バリエーションに富んだカスタマイズを柔軟に対応することができますので、応用範囲が広いでしょう。
BioEraをべースとしましたオリジナルプログラムにつきましては、こちらをご覧ください。 >>クリック
私たちは、上記2つのプログラムをベースとしたニューロメディテーション(NeuroMeditation)をご自身、ご家族、職場で実現し、運用できるように、お手伝をさせていただきます。
【引用文献】
1. The OpenEEG Project, [ http://openeeg.sourceforge.net/] 最終アクセス日:2019年10月1日