位相トレーニング(ISPC)

 ニューロフィードバックは、導出した脳波に含まれる特定周波数のエネルギー(パワー:Power)のコントロールに主眼をおく「パワー・トレーニング法」から発展してきた歴史があります(「周波数」や「パワー:Power」の用語についてはこちら >>クリック)。

 近年脳科学の進展から、脳の「機能的な接続性(functional connectivity)」、即ちネットワークこそが脳の働きを調整するためには重要であることが知られています。

 このためニューロフィードバックにもこの接続性の度合いの情報を基にしたトレーニング法が注目されています。これが「位相(pahese)トレーニング」と呼ばれる新しい手法です。このトレーニングでは、脳波からリアルタイムで、「位相(pahese)」の情報(>>クリック)を抽出することが不可欠です。

 位相(phase)トレーニングには従来コヒーレンス(coherence)などの指標を使ったプロトコルが使われてきました。位相情報を計る指標には様々な数値がありますが、現時点の脳波研究ではISPCInter Site Phase Clustering)という指標で接続度を表す手法がスタンダードとなっているとのことです(サイエンスアドバイザーの小岩先生の情報)。

 しかし、このISPCという指標でトレーニングできるニューロフィードバック・プロトコルは世界中探しても開発されていないようです。ISPCを使った瞑想トレーニングが開発されれば、より強力な脳のネットワークトレーニング方法となる可能性があります。

新しく開発された位相トレーニングβ版

 ニューロメディテーションでは、この先端的な指標であるISPCをもとにした位相トレーニングプログラムを開発しました。このプログラムが完成しますと、「自己超越瞑想」(>>クリック)や「慈悲と慈愛の瞑想」(>>クリック)などの位相同期性の向上を目指す瞑想トレーニング法への応用が可能になります。

 セッション受講生のみなさんのもとにモニターとしてこのプログラムをお届けし、ご意見を集めていきたいと思います。

 ご期待ください!

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