この話題については触れないでおりましたが、皆さまの生活にも大きな変化があった1か月ではなかったかと思います。
あっという間に、世界保健機構(WHO)がパンデミック宣言をするまで新型コロナウィルスは世界中に伝播することになりました。
交通手段が著しく進歩して、長距離を短時間で人が移動し、モノが流通する現代では、通常の生活を営むことを前提とする限り、避けられなかった事態だとも思います。
私たちヒトの本能的な部分が、やはりこの事態になると見えてきます。
9年前の3.11のときと同じように、私たち人間の奥深く潜んでいる「人間らしさ」(いいものも悪いものも含めて)こういった事態では様々な生活場面で見えてきます。
規模はちがうのでしょうが、感染症や飢饉のような事態は、700万年におよぶ人類進化の場面で繰り返して遭遇してきた事柄だと思います。
反面、このような事態で私たちの内面に湧き上がる本能的な欲求や不安、恐れなどの「こころ」への向き合い方の知恵についても、長い歴史を通した経験の中で蓄えてきたのではないでしょうか。
「瞑想」もその一つではないでしょうか?
このサイトでもご紹介しておりますが、瞑想には急性呼吸器疾患(インフルエンザなど)の発症・期間・重度の改善がある場合があることが、高い 証拠 (エビデンス)として示されています(>>クリック)。
ただ、これは瞑想を行うことによって私たちにもたらされる派生的、二次的な効能に過ぎないと思っています。その本質は、私たちが自身の精神と向き合う技術群として、瞑想には先人の知恵が集約されていることではないかと思います。
外出が制限されるいまこそ、じっくりと自分自身に向き合うチャンスかもしれません。瞑想を通して内面と対峙することは、私たちに科学的なデータに基づいた冷静な対処と困難を乗り越える知恵を導くために有効であると考えています。